設立の趣旨

 日本は世界一の高齢社会です。今後も高齢化が進み、日本はもう発展しないなどと言われていますが、本当にそうでしょうか?世界一の高齢社会で若い人がどんどん減っていくからと言って、GDPが今後も増えないということはイコールではありません。生産性を向上させれば、日本はまだまだ発展できるはずです。若い子達、次の世代に対して我々大人が夢のあるミライを描く義務があります。

 土木分野は、他の産業よりも高齢化が進んでいるので、土木分野から生産性を向上できる仕組みを示してあげれば、他の分野にもアピールできるはずです。どの産業も若い人がいないので、どうやって今後生き抜いていくのか、今一番頭を悩ませていると思います。つまり見方を変えると、今後の日本の仕組みを変える最大のチャンスが今訪れていると考えています。

 四国は日本の縮図です。都会よりも速いスピードで高齢化が進んでいます。つまり、土木分野で生産性を向上できる、安心安全を担保できる“四国モデル”を示す事ができれば、日本のミライを示す事になります。

 我々土木に関わる人間は、築土構木の精神で、公の為に仕事をしています。日本のインフラを護る為に、延いては日本を今後も発展させていくためにも、我々土木に携わる産官学が結集して、一人ひとりが知恵を絞って考えないといけません。四国CX研究会は、そのような場になります。CXとは、Civil Engineering Transformationの略称で、土木分野における変革を目的とした研究会です。

 四国CX研究会では、①慢性的な労働力不足、②インフラ維持管理対象の老朽化、③自然災害の増加、という目の前にある課題に対し、IoT、AI、クラウドなどの新技術やDXを積極的に導入推進していくことを考えています。スピード感を持って議論し、これら3つの課題に対して社会実装できる技術、仕組みを一緒に開発しましょう。

 

 

 

四国CX研究会 会長
京都大学大学院 工学研究科 教授
 安原 英明